オクラ栽培の成功は「土作り」から
オクラは暑さに強く、比較的育てやすい野菜として家庭菜園でも人気がありますが、実は土作りを疎かにすると生育が鈍ったり、実つきが悪くなったりすることがあります。
つまり、栽培の良し悪しは“土”でほぼ決まるといっても過言ではありません。
このページでは、初心者でも失敗しにくい「オクラに合った土の作り方」と「適切な肥料の選び方・使い方」について丁寧に解説します。
オクラが好む土の特徴とは?
オクラは水はけがよく、適度に保水性と通気性のある土壌を好みます。
また、pH6.0〜6.5程度のやや酸性寄りの中性土壌が最適です。
特に重要なのが、根が深く張る性質を持つため、フカフカとした深さのある土壌を整えることです。硬くて浅い土ではうまく育ちません。
基本の土作り(プランター・畑共通)
プランター栽培の場合
市販の「野菜用培養土」を使えば、基本的には問題ありません。ただし以下の点を確認すると安心です。
- 水はけが良い(黒土より赤玉や軽石が多め)
- 元肥入りであれば、初期の追肥が不要
- pH6.0〜6.5前後と明記されているもの
畑の場合(地植え)
- 栽培2週間前までに石灰をまく
苦土石灰を1㎡あたり100g程度まいてよく耕し、酸度を調整します。 - 1週間前に堆肥と元肥を入れる
堆肥を2〜3kg/㎡、化成肥料(N-P-K=8-8-8など)を100g/㎡ほど入れて、再度よく混ぜます。 - 深く耕してフカフカにする
オクラは直根性で根がまっすぐ伸びるので、20〜30cmの深さまでしっかり耕すのが大事です。
オクラに向いている肥料とは?
オクラは生育初期からよく肥料を吸収します。ただし、窒素が多すぎると葉ばかり茂って実がつかなくなるので注意が必要です。
元肥
- 化成肥料(N-P-K=8-8-8または10-10-10)を適量
- 有機肥料の場合は、鶏ふん・油かす・ぼかし肥などを併用可
追肥
- 最初の実がつき始めたころから、2〜3週間おきに追肥
- 化成肥料なら1株あたり10〜15g
- 液体肥料でもOK(薄めにして週1回など)
肥料焼けや過剰施肥に注意
「たくさん肥料をあげたほうがよく育つ」と思いがちですが、肥料をやりすぎると根が傷んで逆効果です。特にプランター栽培では肥料の濃度に敏感なので、必ず表示どおりか控えめにしましょう。
よくあるトラブルとその対策
症状 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
葉が黄色くなる | 肥料不足、水はけ不良 | 追肥する、土の水はけを見直す |
実がつかない | 窒素過多、日当たり不足 | 追肥の量を減らす、日光を確保する |
根腐れ | 過湿、排水不良 | 土を乾かし気味に管理、鉢底石を使う |
まとめ:良い土づくりがオクラ栽培の鍵!
オクラを健康に育ててたくさん収穫するためには、深くて柔らかく、水はけのよい土作りが重要です。また、肥料は適量を守って、育ち具合に合わせて調整するのがコツです。
家庭菜園でも、ちょっとしたひと手間で育ち方が大きく変わるのがオクラの面白さです。しっかりと土作りをして、夏の収穫を楽しみましょう!
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