オクラ栽培もいよいよ終盤。
実が順調に育ってきたら、次に気をつけたいのが害虫や病気、そして猛暑によるストレス管理です。
オクラは比較的育てやすい作物ですが、夏の強い日差しや高温、害虫の発生が重なると、思わぬトラブルにつながることも。
この記事では、よくある害虫と病気、真夏の暑さ対策、株を健康に保つためのポイントを詳しく解説します。
オクラに発生しやすい害虫とその対処法
よく見られる害虫
害虫 | 症状 | 対策 |
---|---|---|
アブラムシ | 葉裏に群がり、養分を吸う | 早期発見で葉を取り除く or 水で洗い流す |
ハダニ | 葉の表面が白くなる、網目状の傷 | 葉水で予防、発生時は専用薬剤を使用 |
ネキリムシ | 苗の根元を切るように食害 | 苗の根元に土寄せ、早朝に捕殺 |
オオタバコガ | 花や実に入り込んで食害 | 見つけ次第取り除く。防虫ネットも有効 |
※発生しやすいのは7月〜9月の高温期。風通しを良くし、雑草を取り除くことが予防の第一歩です。
オクラにかかりやすい病気と対策
主な病気
病気 | 症状 | 対策 |
---|---|---|
うどんこ病 | 葉が白い粉をふいたようになる | 通気を確保、感染葉は早めに除去 |
モザイク病 | 葉が縮れて模様状になる(ウイルス) | 感染株は処分。アブラムシから媒介されるので同時対策を |
立ち枯れ病 | 茎が黒ずみ、倒れて枯れる | 水はけの悪い場所で発生。土壌改良と輪作が有効 |
予防のポイント
- 同じ場所に連作しない(1~2年空ける)
- 風通しを確保し株間は30cm以上とる
- 株元にワラなどを敷いて泥はね防止
- 必要以上の肥料を控え、株のバランスを整える
真夏の管理で失敗しないコツ
オクラは暑さに強い野菜ですが、連日の猛暑や乾燥、過湿が重なると、ストレスから調子を崩します。
水やりのコツ
- 乾燥しすぎは実の生育に悪影響。朝の涼しいうちにたっぷりと
- 極端に乾いたときは、夕方にも補水
- ただし、水のやりすぎは根腐れの原因にもなるので、土の状態を確認しながら調整を
マルチや敷きワラで根を守る
- 地温上昇や乾燥を防ぐため、黒マルチや敷きワラが効果的
- 土の跳ね返り防止で、病気予防にもつながる
株を長持ちさせるために
7月中旬〜8月以降、オクラは高さが1mを超え、実の数も増えていきます。
ただし、収穫を怠ったり、栄養バランスが崩れたりすると、急に成長が鈍ることもあります。
長く収穫を楽しむには
- こまめに収穫して、実をためない
- 株元から側枝(わき芽)を伸ばすように剪定すると、再び実がつくことも
- 追肥は、2〜3週間に1回、少量ずつ与えるのがベスト
まとめ|最後まで元気なオクラを育てるために
オクラ栽培の後半では、「害虫・病気の予防」と「夏の厳しさへの対策」がカギになります。
丈夫な株に育てるためには、日頃の観察とちょっとした工夫が重要です。
- 害虫や病気は早期発見・早期対策が基本
- 水やりや敷きワラで、真夏の過酷な環境をやわらげる
- 最後までこまめな収穫と軽い追肥で収量アップ!
この記事を参考に、最後までオクラ栽培を楽しんでくださいね!
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